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[プレゼン]3分間で勝負!短時間で伝わる構成のポイント

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プレゼンテーションは、聴衆にアイデアや情報を効果的に伝えるための重要なスキルです。特に、限られた時間内で聴衆の注意を引き、メッセージを伝え届けることは、ビジネスマンにとっては一層求められるスキルと言えます。

本記事では、短時間で効果的にプレゼンを行うための構成のポイントについて解説します。これらのポイントを押さえることで、あなたのプレゼンテーションはより鮮明に、そして印象深く伝わることでしょう。

はじめに

短時間でのプレゼンテーションにおいて最も重要なのは「聴衆の注意を真っ先に引きつけること」です。

冒頭で聴衆の興味を惹き、メッセージの重要性を明確にすることが不可欠です。この段階で、プレゼンテーションの目的と聴衆が得られるメリットを簡潔に述べましょう。

ポイント1: 明確な目的の設定

1.1 目的の明確化

プレゼンテーションを始める前に、何を伝えたいのか、どのような結果を期待しているのかを明確にしましょう。

この目的が全てのスライドや話の中心となり、聴衆がプレゼンテーションから何を持ち帰るべきかを決定します。

聴衆の立場では「これから何について話されるのか?」が見えていないと、聞き方、聞きどころが分からずに、結果何も伝わらなくなってしまいます。

1.2 目標の設定

具体的な目標を設定することで、プレゼンテーションの方向性が定まります。

例えば、新しいプロジェクトの提案、製品の特徴の説明、または意見の共有など、目標に応じて内容を絞り込みましょう。

この目標はあなたの中で明確に設定しておけば問題ありません。聴衆が「何を持ち帰るべきか?」を冒頭で判断するように、あなたの中でプレゼンテーションが始まる前に「これを達成できたら成功だ」と言える目標を心に留めておきましょう。

1.3 聴衆のニーズに合わせる

プレゼンテーションの目的を設定する際には、聴衆のニーズや関心に合わせることが重要です。

聴衆が何を知りたいのか、何に興味があるのかを考慮し、それに応える形でプレゼンテーションを構成しましょう。

「自分が伝えたいこと」を伝えるのは大事ですが、その話は聴衆にとって「聞きたいくない話」「つまらない話」かもしれません。「自分が伝えたいこと」と「聴衆があなたから聞きたい話」は、必ずしも同一線上にあるとは限りません。必ず、聴衆のニーズや関心から逸れない話の中で「あなたにした語れない話」を盛り込むようにしましょう。

ポイント2: キーメッセージの絞り込み

2.1 主要なメッセージに焦点を当てる

プレゼンテーションを行う際は、一つ、または少数のキーメッセージに焦点を絞ります。

情報過多になると聴衆が混乱し、何が伝えたいのか理解しにくくなります。最も重要なポイントに絞り、それを明確に伝えましょう。

1スライド 1メッセージ
1セクション 1メッセージ
1プレゼンテーション 1メッセージ

を意識すると良いでしょう。

例えば、スティーブ・ジョブズは2007年のiPhone発表で「革新的な電話」「iPod」「インターネット通信機器」という3つの製品を紹介するという方法で聴衆の注意を引きましたが、最終的にこれらが一つのデバイスであるiPhoneだと明かすことで、聴衆に強烈な印象を残しました。

この例から学べるのは、複数の情報を提示する場合でも、それらが一つの核心メッセージに集約されるべきであるということです。

また、心理学の研究によれば、情報の処理と記憶には限界があるため、聴衆が記憶できる情報量には上限があります。したがって、最も影響力のあるポイントに絞り込み、そのポイントを明確に伝えることで、聴衆がメッセージを効果的に理解し、記憶に留めることが可能になります。

このアプローチは、情報の過剰な提供が聴衆を混乱させ、本来のメッセージが薄れることを防ぎます。

2.2 エビデンスの提示

キーメッセージを強化するために、統計データ、事例研究、証言などのエビデンスを提示します。具体的な証拠を用いることで、説得力が増し、メッセージがより信頼性のあるものとなります。

例えば、前段で私がスティーブ・ジョブズの例を用いたことも、これに含まれます。

2.3 繰り返しと強調

プレゼンテーション中にキーメッセージを繰り返し強調することで、聴衆の記憶に残りやすくなります。

よく、「大事なことは3回言え」と言われますが、最初にメッセージを提示し、中盤で再度触れ、最後に強調することで、聴衆の記憶に深く刻み込むことができます。

キーメッセージを繰り返すことによって、聴衆はプレゼンテーションの核心を明確に理解しやすくなります。聴衆の興味を引き続けながら、メッセージの理解と記憶を促進できるので、効果的なコミュニケーションと記憶の定着に寄与し、プレゼンテーションの成功には不可欠なのです。

しかし、単に同じ言葉を繰り返すのではなく、異なる事例やデータ、視覚資料を用いて同じメッセージを新しい視点から提示することが重要です。同じポイントを新しい角度から説明することで、飽きさせずに興味を持続させましょう。

ポイント3: ストーリーテリングの活用

3.1 物語形式で情報を組み立てる

情報を物語の形で提供することで、聴衆は内容をより容易に理解し、感情的にも関与しやすくなります。始まり、中盤、終わりがはっきりしたストーリーを構成し、メッセージを伝えましょう。

ストーリー構成の例としては「挑戦→困難→克服」「発見→探求→啓示」「希望→試練→成長」など、いくつかパターンがあります。メインテーマにあったストーリー構成で組み立てていきましょう。

3.2 具体的な例を用いる

実際の事例や体験談を用いることで、抽象的な概念やデータを具体化し、聴衆が理解しやすくなります。また、物語に登場する人物に感情移入することで、メッセージの影響力が増します。

しかし、体験談を語る際に、ついつい話が長くなりすぎて本来のメッセージがぼやけてしまうというミスに陥りがちです。個人的な体験があまりにも特殊で、聴衆が共感しにくい場合が多々あります。そして、あまりにも個人的な、感情的な話になりすぎてしまい客観性を失うことも避けたいところです。

これらを避けるためには、次の点に注意してください。

  1. 明確なポイント: 体験談はメッセージを強化するためのものであるため、話の冒頭でどのようなポイントを伝えたいのかを明確にしておくことが重要です。
  2. 共感を誘う詳細: 体験談には、聴衆が共感できるような詳細を含めることが効果的です。しかし、その詳細が話の本質から逸脱しないように気をつけましょう。
  3. 簡潔さを保つ: 話が長くなりすぎないように、ポイントを簡潔に伝えることが大切です。話が脱線しないようにし、聴衆の注意が散漫にならないように心がけましょう。
  4. 客観性と感情のバランス: 自分の体験を語る際は、感情を込めることが効果的ですが、過度にならないようにバランスを取ることが重要です。客観的な事実と個人的な感情を適切に組み合わせることで、聴衆に信頼感を与え、メッセージの説得力を高めます。

これらの注意点を念頭に置くことで、体験談を通じて効果的にメッセージを伝えることができます。

3.3 感情的な結びつきを作る

ストーリーテリングは、聴衆との感情的な結びつきを作るのに有効です。共感を呼ぶストーリーを通じて、メッセージに深い印象を残しましょう。

ストーリー構築についてはこちらの記事を参考にしてください。

ポイント4: 視覚資料の効果的な使用

4.1 視覚的なサポートをする

資料を用いて、言葉で伝える内容を補強します。
図表、写真、グラフなどを適切に使用し、理解を促進しましょう。

4.2 シンプルさを保つ

視覚資料はシンプルで理解しやすいものにし、情報過多にならないよう注意します。スライド一枚につき一つのメインのポイントに絞り、視覚的な混乱を避けましょう。

あくまで資料は「補強・補足」の役割を果たすものです。資格的に伝えたい内容を補足するためである為、資料に気がとられて話が入っていかなくなってしまうようでは、意味がありません。

ですから、資格的なサポートをする資料作りの際のポイントは「1スライド1メッセージ」が良いでしょう。資料内に情報を詰め込みすぎないように注意しましょう。

1スライド1メッセージの例

4.3 資格資料の選択的使用

視覚資料はメッセージを強化するために使用しますが、全てのポイントで視覚資料を用いる必要はありません。メッセージが最も伝わるように、資料の使用を選択的に行いましょう。

これらのポイントを踏まえ、3分間という限られた時間の中で、聴衆に強い印象を残すプレゼンテーションを目指しましょう。内容の構成、ストーリーテリングの技術、視覚資料の効果的な使用が、印象的なプレゼンテーションを作る鍵となります。

結論・締めくくり

プレゼンテーションを締めくくる際には、聴衆が持ち帰るべきメインのメッセージを再度強調し、さらに次のステップや行動を促す呼びかけを行います。プレゼンテーションを通じて伝えたい核心的なメッセージを簡潔に要約し、その重要性を再度強調することが重要です。

また、聴衆に対して、得られた情報をどのように活用してもらいたいのか、具体的な次のステップを提案することで、プレゼンテーションがより実用的な価値を持つようにします。

例えば、関連する資料の閲覧、ワークショップへの参加、または特定の行動への参加呼びかけなど、聴衆が行動を起こすための明確なガイドラインを提供しましょう。

このようにして、プレゼンテーションの目的と聴衆の参加をつなげ、聴衆が新しい知識やインスピレーションを実生活に応用する橋渡しを行います。

まとめ

3分間のプレゼンテーションでは、時間を最大限に活用するための工夫が求められます。

冒頭での鮮明なフック、メッセージの明確化、ストーリーテリングの活用、視覚資料の効果的な使用、そして強力な結論が、成功への鍵となります。これらのポイントを活かし、あなたの次のプレゼンテーションをさらに魅力的なものにしましょう。

プレゼンテーションは単に情報を伝えるだけでなく、聴衆とのコミュニケーションです。短時間であっても、その時間内で最大の影響を与えるよう心掛け、聴衆にとって価値ある体験を提供しましょう。

この記事の著者

関根 悠太

株式会社Re-Branding 代表取締役
  
中小企業の利益を増やす:営業コンサルタント
AIには真似できない:ブランディングクリエイター
  
1990年生まれ、福島県出身。大学中退後、10業種以上にわたる多彩なキャリアを積み、現場経験を通じて培った問題解決力を武器に2023年に株式会社Re-Brandingを設立。
 
「パートナー型コンサルティング」の手法を用いて、クライアント企業と深い信頼関係を築き、持続的な成長を支援。独自の「眼前可視化」というコンサル技術を駆使し、クライアントが自らの課題の本質を理解し、納得のいく解決策を導き出すプロセスに定評がある。
 
従来のコンサルの枠を超え、クライアント企業やチームの一員として深く関わることで、買取店を出店10ヶ月で売上1億超、60万円の講座販売成約率が70%超、ミスコン世界大会でグランプリ獲得、不動産会社の離職率を40%減少させ採用育成費を2000万円削減するなどの成果を創出している。

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