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HSPのための「言語化苦手」を克服する方法

#HSP#克服#言語化

HSP(Highly Sensitive Person)は、「繊細すぎる人」とも呼ばれています。

生まれつき感受性が強く、周囲の様々な刺激に対して敏感に反応する気質を持った人のことを指します。HSPの方は、自分の考えや気持ちを言葉にすることが苦手な傾向があります。

HSPの方が言語化に苦戦する理由はいくつかありますが、その背景には脳の神経伝達のメカニズムが大きく関係していると考えられています。HSPの方は、脳内で情報処理をする際に、他の人とは異なるルートを通る傾向があります。これにより、考えをまとめたり、的確な言葉を見つけたりすることが難しくなるのです。

とはいえ、言語化ができずに悩んでいるすべてのHSPの方に諦めてほしくはありません。練習次第で言語化能力を高めることはできます。

この記事では、HSPの方が言語化能力を高めるのに役立つ方法をご紹介します。

HSPの人が言語化が苦手な理由

はじめに、HSPの方が言葉にすることに苦労する理由を掘り下げて見ましょう。

過剰に情報を取り入れてしまう

HSPの方は、通常の人よりも多くの情報に気づき、それを深く処理する傾向があります。そのため、考えを言葉にしようとした際に情報量が多すぎて処理が追いつかず、言葉がなかなか出てこなくなってしまうのです。

ネガティブ思考に陥りがち

HSPの方は不安を感じやすく、物事をネガティブに捉えてしまいがちです。自分の伝えたいことが相手にうまく伝わらないのではないか、誤解されてしまうのではないかと考えてしまい、言葉にすることをやめてしまうことがあります。

考えがまとまらない

HSPの方の脳には、常に色々なアイデアや思考が溢れています。また、細部にこだわりすぎるあまり、何が大切なのかを見失うこともあります。こうして考えが錯綜してしまい、何を言葉にすればいいのかわからなくなってしまうことがあります。

完璧主義な傾向
完璧主義な傾向があるHSPの方は、言葉にする前に「これで正しいだろうか?」と過度に考えすぎることがあります。自分の考えを正確に表現しようとするあまり言葉選びにこだわりすぎてしまいます。
その結果、適切な言葉が見つからず、自分の気持ちをうまく伝えられなくなってしまうケースがあるため、間違いを恐れ、発信を躊躇するうちに、考えが堂々巡りになり、結局アウトプットできずに終わることも少なくありません。

感情に圧倒される

HSPの方は自分の感情の変化にも敏感に反応します。ネガティブな感情が湧いてきたとき、つい思考が停止して言葉が出なくなってしまいます。平常心を取り戻すまでには時間がかかることが言語化のネックとなります。

HSPのための言語化上達トレーニング

ここからは、実際にHSPの方が取り組める言語化トレーニングの方法をご紹介します。

ジャーナリングで思考を整理する

まずは、自分自身の考えを文字に書き出す習慣をつけてみましょう。自分の思考や感情をジャーナル(日記)に書き出すことで、頭の中が整理され、言葉にしやすくなります。

何について書けばよいかわからない場合は、その日あった出来事や感じたことを素直に書いてみることから始めてみるとよいでしょう。

感情にラベルを貼る

HSPの方は共感力が高く、自分や相手の感情に敏感な方が多い傾向があります。

しかし、感じていることの種類が多すぎて、うまく言語化できないというケースもあります。そんなときは、自分の感じている感情を「悲しい」「嬉しい」「寂しい」「イライラする」など簡単な言葉で表現してみましょう。感情にラベルを貼ることで、それらを客観的に捉えやすくなります。

メンタルヘルスの改善

HSPの方は感受性が強いため、ストレスを抱えやすくなっています。ストレスが溜まると脳が委縮してしまい、本来の機能を発揮できなくなってしまうため、言葉を見つけることが難しくなります。

軽い運動を習慣化したり、趣味に没頭するなど、自分なりのストレスケアをすることも言語化能力の向上につながります。

少しずつ声に出してみる

自分の考えや感情を誰かに伝えることに慣れていないと、いざというときに言葉が出てきません。まずは家族や友人などの気の置けない人に自分の考えていることを話してみる練習をしてみましょう。

最初は上手く話せなくても、練習を繰り返すことで次第に自分の言葉で伝えられるようになります。

伝え下手なのも自分だと受け入れる

HSPの方は真面目なので、自分の伝え下手をマイナスポイントとして認識し、必要以上に落ち込んでしまいがちです。しかし、自分の不得意な部分を恥じる必要はありません。

「少し伝わりづらいところもあるけれど、これが私なのだから仕方ない」くらいの気持ちでいると、気持ちが楽になり、次第に自然なコミュニケーションが取れるようになります。

まとめ

HSPの方が抱える言語化の苦手意識は、努力によって改善することが十分に可能です。

まずは、自分の考えや感情を文字に起こす習慣をつけて、自分自身の思考プロセスを理解するところから始めてみてください。そして、少しずつでいいので、身近な人に自分の気持ちを伝える練習をしてみましょう。そうしていくうちに、自分の言葉で人とコミュニケーションを取ることへの抵抗感が薄れていきます。

HSPの言語化が上達すれば、生きづらさが軽減され、人間関係も円滑になるでしょう。自分の気持ちを素直に伝えられるようになることは、HSPの方にとって大きな強みとなるはずです。

この記事の著者

関根 悠太

株式会社Re-Branding 代表取締役
営業コンサルタント/社外1on1研修トレーナー /ブランディングマネージャー
「AIでは代替できない言語化の力」で、中小企業の離職率改善と売上拡大を支援する専門家
 
大学中退後、10業種以上の現場経験を経て、培った実践力と課題解決力を武器に2023年に株式会社Re-Brandingを設立。「社長と社員の翻訳機」として、経営者のビジョンを明確に言語化し、社員一人ひとりの本音や課題を引き出し、双方の橋渡しをする役割を担っている。特に、営業改善と組織力強化を通じて企業の成長を加速させる支援を行う。
 
主な実績:
・離職率を40%削減し、採用育成コストを年間2000万円削減
・営業改革により売上140%向上を達成
・セミナー販売成約率70%超、クライアントが国際的な大会でグランプリを獲得
 
専門分野:
離職防止と組織力強化・営業プロセスの改善・言語化を通じた企業ブランディングと課題解決
 
「一人ひとりの本音に向き合い、課題の本質を共に探り解決へ導く」独自のアプローチで、クライアント企業の成長を支援中。

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