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コンサルティングの新常識!変化と成果を引き出す「眼前可視化」

#コラム#可視化

コンサルティングを依頼するとき、最も重要なのは問題解決への道筋を明確にすることです。しかし、課題が漠然としている場合、どこから手をつければ良いのか分からず、結果的に改善策が後回しになってしまうことが多いのです。そこで必要になるのが「眼前可視化」と言うコンサルティング手法です。

この記事では、「眼前可視化」がなぜコンサルティングにおいて成果を引き出すために不可欠なのか?そして、それを活用することでどのような効果が得られるか? こららについて詳しく解説します。

 

可視化の重要性と効果

曖昧な課題を具体化する

企業のみに限らず個人においてもクライアントが抱える課題は、往々にして曖昧な状態で存在しています。

例えば「売上が伸び悩んでいる」という問題に対して、原因が分からないまま対策を講じようとしても、その効果を期待することはできません。眼前可視化は、これら曖昧な課題を具体的な形にし、問題の本質を明らかにします。視覚的に表現されることで、思考が整理され、自然と問題の解決策が見えてくるのです。

認識のズレを防ぎ、共通理解を深める

特に複数の人が関わるプロジェクトなどでは、課題や解決策の認識にズレが生じることがあります。眼前可視化は、話し合いながらリアルタイムで情報を視覚化し、その場で修正や確認ができるため、誤解や認識のズレを最小限に抑えます。

これにより、全員が同じ方向を向き、同じ目標に向かって進むことができます。

 

可視化をしないコンサルティングのリスク

認識のズレが引き起こす問題

可視化を行わない場合、それはつまり、口頭での議論や情報共有が中心となります。しかし、口頭でのやり取りだけでは、記憶に頼る部分が多くなり、議論の進行が曖昧になりがちです。これにより、解決策が不十分であったり、後から「そんなことは言っていない」といった認識のズレが生じ、結果としてプロジェクト全体が遅延することもあります。

解決策が不明瞭なまま進行するリスク

可視化が欠けると、議論の進行が滞るだけでなく、解決策自体が不明瞭なままコンサルティングが進行するリスクがあります。具体的な行動指針や次のタスク、解消すべき課題の優先順位が決まらず、結果的に非効率な業務が発生しやすくなります。こうした状況では、成果が出にくく、クライアントに対して期待を裏切る結果となる可能性もあります。

 

眼前可視化の具体的な実施方法

PCを活用したリアルタイムの可視化

弊社が行っている眼前可視化の一つは、クライアントとの対話の中でリアルタイムにパソコンにメモを取り、モニターやスクリーンに表示する方法です。これにより、クライアントがその場で自分の言葉を視覚的に確認でき、議論や課題解決の進行方向を見失うことがありません。さらに、情報が視覚化されることで、議論の過程を理解しやすく、会話の流れも自然に進みます。

実際に可視化した事例(20代・営業職・1on1にて)

メモや図を使った簡易的な可視化

もう一つの手法として、手書きのメモや図を用いて要点をまとめ、可視化する方法があります。これにより、クライアントは議論の要点を視覚的に把握し、複雑な問題を整理して考えることが可能です。この手法は特に議論が長引く場面や、細かい議論が必要な場面で効果を発揮します。

実際に営業コンサルティング時に書いたメモ

可視化の際に最も重要なのは、どの課題や問題を優先的に対処・解決していくべきかを共に明確にすることです。

眼前可視化を通じて、目標達成に向けた課題解消の優先順位がはっきりするため、クライアントは効率的に次なる一歩を進めることができます。具体的な行動指針が明確になることで、無駄な思考と時間が減り、結果的に成長のスピードが加速します。

さらに、可視化された情報は、後から振り返ることが容易です。コンサルティングが進行する中で、どの部分が改善すべき点か、またはどの施策が効果的だったのかを定期的に振り返ることで、コンサルティングの方向性を適切に軌道修正することができます。これにより、無駄な時間を削減し、的確なサポートをすることが可能になるのです。

なぜ眼前可視化はクライアントにとって重要なのか?

クライアントが自分の言葉を視覚的に確認できる

可視化の最大の利点は、クライアントが自分の言葉や考えを、その場で視覚的に確認できる点にあります。

これにより、自分が発言した内容や考えが曖昧にならず、問題点や解決策をクライアント自身でしっかりと把握することができます。また、コンサルティングの進行が可視化されることで、後から内容を振り返りやすくなり、全体像を常に把握して進めることが可能になります。

認識のズレや誤解を防ぐ

クライアントとコンサルタントの間で生じがちな認識のズレや誤解は、コンサルティング中とその後の成果に大きく影響を与えます。しかし、眼前可視化を行うことで、常に双方が同じ情報を共有し、その場で確認することができるため、誤解を未然に防ぎ、スムーズな進行が実現します。

もしも認識のズレがある場合でも、可視化されていることで「ここが違います」と修正することも容易ですから、クライアントにとっても安心しながらコンサルティングを進めることが出来るのは大きな点でしょう。

まとめ

眼前可視化は、ただ問題を解決するための手段ではなく、企業も社員も、持続的に成長するための強力なツールです。リアルタイムでの可視化を通じて、認識のズレを防ぎ、タスクや課題の優先順位を明確にし、効率的な実行を促すことができます。

コンサルティングを依頼する際には、ぜひこの「眼前可視化」の重要性を理解し、企業の成功に向けた道筋を一緒に描いていきましょう。

この記事の著者

関根 悠太

株式会社Re-Branding 代表取締役
営業コンサルタント/社外1on1研修トレーナー /ブランディングマネージャー
「AIでは代替できない言語化の力」で、中小企業の離職率改善と売上拡大を支援する専門家
 
大学中退後、10業種以上の現場経験を経て、培った実践力と課題解決力を武器に2023年に株式会社Re-Brandingを設立。「社長と社員の翻訳機」として、経営者のビジョンを明確に言語化し、社員一人ひとりの本音や課題を引き出し、双方の橋渡しをする役割を担っている。特に、営業改善と組織力強化を通じて企業の成長を加速させる支援を行う。
 
主な実績:
・離職率を40%削減し、採用育成コストを年間2000万円削減
・営業改革により売上140%向上を達成
・セミナー販売成約率70%超、クライアントが国際的な大会でグランプリを獲得
 
専門分野:
離職防止と組織力強化・営業プロセスの改善・言語化を通じた企業ブランディングと課題解決
 
「一人ひとりの本音に向き合い、課題の本質を共に探り解決へ導く」独自のアプローチで、クライアント企業の成長を支援中。

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